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コメント・ご連絡お気軽に。
yutaka2@hotmail.com
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今空港で帰りの飛行機を待っているところです。
お金払ってまで 「たった1週間のインターン」 をわざわざしなくてもいいのに。。。など出発前はクラスメイトから言われました。
でも僕はそんなこと全く考えませんでした。
自分を売り出すには自分でどうにかしないといけないわけだし、決断をしたのはアピールできる自信が少しでもあったし、可能性を確かめたかったから。
1週間の中で、僕の持っているスポンジに命一杯知識を詰め込んだし、そして過去にそのスポンジに吸収した僕の知識を全て出せたとも思う。
アスレチックトレーニングのスキルだけでなく、人間性も全て。
知り合いの紹介でだめもとで連絡した今回のインターン先であるテキサス・レンジャーズ。 無理なお願いもしながらも、暖かく迎えてくれてくれたスタッフ一同。
学校・団体が全く絡んでいない個人的なお願いだったので、全ては自分次第。
インターン(=実習生)だろうが、「ダメ」って言われるまでやりたいことはやってみました。
だから遣り残したことなんてありません。
久しぶりに気持ちいい。
そしてアメリカ留学中の夢でもあった 「グランド・キャにオン」 へも行ってきました。
表現するに言葉が見つかりません。
「凄い」とかそういうスケールじゃない。
死ぬ前に見れて良かったです。
帰り道撮った1枚。 今の僕を語ってます。
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本当かもしれません。
マイナーリーグから這い上がってきた選手達、そして南米の貧しい生活を強いられながらも努力で勝ち取ったメジャーの証。 頂上に上り詰めた時の喜びは言葉では表せないものでしょう。
野球の末端を感じた人たちにしか分からない世界です。
先日あるメジャーリーガーがマイナーリーグ選手にこう言っていました。
「俺とお前の潜在能力は一緒。 俺がメジャーにいるのはその力の発揮の仕方を知っているから。」 だと。
鳥肌が立ちました。
こうやってマイナーリーグの選手達を見てるととんでもない化け物がゴロゴロいますが、レベルを上げられないのはその力を発揮できないから。
メジャーは全てが結果。
アウトだったけど当たりは良かった。のと、
当たりは悪かったけどヒットだったのでは全然評価は違います。
形はどうあれ結果なんです。
結果を残すのは自分次第。 でもそのメジャーリーガー曰く、力を発揮するには練習をたくさんして自分に自身を付けることだと言っていました。
僕のやっている事、そしてやりたい事も、彼が言う「方程式」に当てはまるのだと思います。
目標にたどり着くには、失敗しようが、恥をかこうが、構いません。
インターン終盤、僕震えました。
明日はとうとう最終日。
その後は17日までプチ春休みを取ります。 日記は更新はしないかもしれないので夜露死苦。
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でもその寒さも朝7時を回ると治まり、間もなくアリゾナの灼熱の太陽が差し込み始めました。
地平線から上ってくる太陽の光が反対側の山岳地帯に照りつける光景に朝から感動しちゃいました。 なんか一生忘れない画って感じ。
今日もたくさんのことを学べました。 上司のやっている事を自分の手でやってみて、選手にフィードバックをもらって、それを上司と話し合って、練習して、全てはこの繰り返し。
野球と一緒。 いくら本を読んだって実技はうまくなりやしません。 自分なりの感覚を得なきゃ。
練習はマイナーリーグが行う4つのグラウンドのうち今日は1つを任されました。
正直しんどかったです。 だって選手の8割が英語しゃべれないんだもーん。 でもメジャーでの経験がある南米出身のコーチ達は英語が流暢なので助けてもらいました。 そしたら「どういたしまして」だって。聞いてみたら日本で2年間ほどプレーしていたある助っ人外人でした。 世界って狭いね。
また明日が楽しみ。 また何か新しいことが発見できそうだ。
そういえば今ホテルの部屋から1階にあるプールを眺めていたら、全裸のオッちゃん発見!
何してんのこの男は!?
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彼英語が全く出来ないので、困っています。
アメリカに来たばかりの自分を思い出します。 人を相当困らせていたんだろうな~なんて。
そのとき僕が用いていた「アートコミュニケーション」をこの少年に使用し始めました。
メモ帳に自分の伝えたいことを絵にするというメソッド。 これが結構通じます。
少年も頑張って彼の意思を絵で伝えようとするも、残念なことに彼の絵はダウンタウンの浜ちゃんレベルなので理解不可能。 でもあと4日間だけなので何とかなりそうです。
さて、今日はメディカルコーディネーターの方に時間を作ってもらい、僕の話を聞いてもらいました。
アメリカに来た訳、学校生活、学部のこと、今やってみたいこと、今後の事などなど。 結果はどうあれ、これだけは絶対伝えたかった事は話せたのですっきりしました。
パズルのピースが少しづつですが、合わさり始め、形になってきた感じです。
あー顔がヒリヒリ。 我欲アロエ。
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言葉は出来なくても、好きな野球をやるため一生懸命コミュニケーションを取ったりする姿勢が必要。
僕は彼らに比べたら英語は出来るわけだから、もっと前に出て行かなきゃ。
1週間しかないんだから無理を言うくらい自分のしたいことを伝えて行かなきゃ。
という姿勢を彼らに昨日教えてもらいました。
だから今日は朝から昨日より一層モチベーションが上がったし、自分自身をチャレンジできたと思う。
とにかくトレーナー人はもちろん、スタッフの人全員に僕の名前を絶対忘れさせないくらいアピールしていきたい。
都合よく、今日は練習後メジャー&マイナーのスタッフ全員でボーリング大会に行ってきた。
人生初のターキーを記録しながらも、自分を売りまくった。 そうすると面白い出会いがあるもの。
名刺を持ってきて本当良かった。
無駄な出会いなんて全く無いですね。
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思っていたより朝は冷え込みビックリしました。 半袖短パンで行って大失敗。 でも昼間はさすがアリゾナけっこう気温上がりました。
日焼けクリームを塗り忘れたので、既にパンダ顔になってしまいました。
初日の今日、メジャーは試合だったので、マイナーリーグチームを手伝いました。
一度教えてもらった仕事はすぐメモ帳に書き、次からは自分が全て出来るようにしました。
分からない事は質問し、逆に質問されたら知ってる範囲で一生懸命答えました。
あっという間に終わった1日目でした。
マイナーリーグの中にドミニカ共和国から来た選手中心で出来ているリーグがあるんだけれど、そこの専属トレーナーもドミニカ人。
英語を全く話せない彼とは常にスペイン語。 適当ですが、伝わればいいんです。言っていることはなんとなく分かるし。
ドミニカ流の治療法も色々教えてもらいました。 で、一緒に寿司も食べに行きました。
明日も頑張ります。
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1日遅れてアリゾナ入りしました。。。。
本当なら今日勤務初日だったのに。
それもこれもテキサス州ヒューストンのハリケーンのせい。 昨日のフライトは見事キャンセルになりました。
どうにか今日朝一の便で出発するも、またまたヒューストンで遅れ。
ようやく夕方5時にココアリゾナに到着しました。
空港からホテルまではおよそ20マイル。 タクシーを取ろうとしたけど、空港の親切な係員が、
「この時間はラッシュアワーだから、価格一定のリムジンを勧めるよ!」
「り、りむじん!?」 (=あの長い奴)
で、人生初めてのリムジンに揺られながらホテルに到着しました。
同じホテルに滞在してるマイナーリーガーらしき集団が、VIPリムジンから降りてきた黒ぶち眼鏡のアジア人を見てビックリしていました。
まあなにはともあれ、無事到着しました。
明日から頑張るッス!
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始めは全くどうなることか緊張しながら過ごしたインターンの始まりでしたが、日に日に自分自身に自信が着き始め、雲の上の存在にも感じていたプロ選手とも自然に接することが出来、思っていた以上の経験が積めたと思います。
フットボール世界一レベルの選手達の体を自分のこの手で触診し、一流のパフォーマンスをこの目で観れた事、全てにおいて最高の収穫が出来たことは間違いないです。
このインターンでアメリカンスポーツの全てのレベルにおいての経験が出来ました。短大での自習から始まり、4大、高校、病院、そしてプロ。これで自分が一番どのレベルに適しているか選択肢が揃いました。
あと卒業まで1年。これからこの選択支をもっと狭めて、的を定めていくだけです。
明日のフライトは午後4時。空港はスタジアムからわずか15分の場所にあるため、明日は出発ぎりぎりまで仕事を手伝う予定です。
月曜からはみんなより3日遅れですが新学期。果たしてしっかり気持ちを切り替えることができることか、ちょっと心配っす。
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トリートメント終了後、ヘッドトレーナーが僕らインターン組みを個室に集め、サマーキャンプを振り返ってということでミーティングを開きました。
この1ヶ月で得た知識や、仲間達から学んだこと。1ヶ月ほぼまる1日中インターン組みとは一緒で、こんな短期間なのに皆の性格を知ることが出来ました。これだけの労働時間と力仕事の中、途中仲間割れが起きるとも思いましたが、みんな仲がよくスムーズに出来たと思います。
そこでヘッドは僕らの5年後と10年後、自分が何を望んでいるかというショートスパンと、ロングスパンでの目標を立たせました。
毎学期、学校ではこのようなプランをいつも立てていますが、正直5年後の自分を描くことを出来ませんでしたが、このインターンをやってみてヘッドの前でしっかりと自分の夢を発表できたと思います。
今日の午後はこのような話をずっとしていました。実際自分の心の中に思っていることを、同じ辛いキャンプを過ごした仲間にすることで気分が晴れた気もしています。
ホテルに帰る前、アシスタントの人からフットボールを頂き、仲良くしてくれた選手達にサインを貰ってきました。残りのインターン生活このような時間が取れるのは今日だけということなので、僕にこのような機会をくれたわけです。
そして個人的に、今年のドラフト1位で僕が担当していたポジションでいつもマッサージやリハビリのため声を掛けてくれた Reggie Nelson からサイン入りの写真を貰いました。今は怪我で試合は出れないけれど、開幕戦には絶対間に合わすと僕に誓ってくれました。
一生の宝物ですね。
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それにしてもグリーンベイの本拠地である Lambeau Field は圧巻でした。スタジアム設立50年を迎えた今年、スタジアム内は更に改築されたようで、ロッカールームからトレーニングルームから何からピッカピッカでした。
選手が口を揃えて言っていたのは、芝生の「深さ」。アメリカ北部のスタジアムに足を踏み入れたのは僕自身これが始めてだったが、天気の違いなのか、芝生が南部のそれとは全く違いました。選手に言わせればスパイクの「ひっかかり」具合が少ないようです。
田舎の住宅街のど真ん中に位置するスタジアム 歴史を感じます
スタジアムは満員でした。試合前からフィールドでいろいろなイベントが行われていて常に大歓声。スクリーンに Brett Fevre の映像が出るたびに観衆は大興奮。
試合前の選手紹介では Brett Fevre が一番最後にコールされ1人別格扱いでした。彼のときだけ花火上がってたし、歓声が以上でした。2分ほど大歓声が止みませんでした。
普通プレシーズンマッチは主力選手が前半のみ出て、あとは控え選手中心という展開が普通で、観客の3分の1は前半終了で帰ってしまうことが多いのですが、昨日は違いました。
後半グダグダな試合にもかかわらず最後まで会場は満員でした。
スタジアムまでの車から見た風景がその理由を物語っているようでした。町は畑や農園などが目立つまっ平らな田舎町。この町の唯一の娯楽はこの Packers を応援することであって、どの家にもチームのグッヅが称賛するように飾ってありました。
平日木曜日にもかかわらず、町のほとんどのお店は閉店していたことにも驚きました。町が1つになってチームを応援するという地元愛の詰まった人々たちにスポーツファンとしてかっこいいなと感じました。
今度はあとスタジアムで観客として試合を観戦したいものです。
試合後にトレーナーを代表してインタビューに応じる僕です(笑)
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滞在しているホテルはとてもサービスがよく、僕らがホーム側のような扱いをされていて気分がいいです。
と、思いきや、昨晩の夕飯や今日の朝食は一転。たかがチーム創立10年足らずのチームとはうちらは違うんだくらいの風格すらちらつかされております。
まずは夕飯。
ロビーにあるステーキレストランで好きなものを食べていいという条件つきだったものの、レストラン内部は Packers のこれまでの栄光が360度展示されたまさにファンにはたまらないであろう場所。
僕はそこまで気にしなかったのですが、選手・コーチにはどうも気にくわなかったようです。
朝食では何十種類ものクッキーが並べられ、超豪華な朝食かと思いきや、そのクッキーのデザインはまさに Packers をモチーフにしたであろうもの。
この後さすがプロだな~と思った事は、ヘッドコーチのマネージャーみたいな人がホテルの支配人に文句を言わされていた事でした。
おそらくグリーンベイ滞在の際にはこのホテルは利用しないような感じでした。
さて、これから試合に行ってきます。帰宅は翌日朝5時と予定されています。ファック。
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インターンが始まる前本当は明日が帰る日だったのですが、明日の遠征にスタッフが是非連れて行きたいということで滞在日を長くしてくれました。そして今この日がとうとう来たと思うと非常に時間の流れを感じます。
明日はそのウィスコンシン州にあるグリーンベイを本拠地にする Green Bay Packers との試合のため遠征です。
Packers と言えばなんと言っても Brett Favre。NFLの大御所QBです。実は彼僕の通う大学出身。もう町の大スターで彼のおかげで今だにこの学校の名前が知られてるといっても過言ではないでしょう。
試合会場である Lambeau Field は歴史的に知られているスタジアム。そんな場所のフィールドに足を踏み入れることが出来ると思うと嬉しい限りです。
今日はインターン中最初で最後であろう午後丸々オフを貰いました。せっかく海に面した街に居るのに今までその海を見たことが無かった僕。さすがに毎日ホテル→スタジアムの往復だけではどこも行けません。
なので今日ようやくインターン仲間でビーチに繰り出しました。火曜日の夕方に誰がビーチにいるんだ?と思うくらい人はいませんでしたが、逆にその静かに波の音だけを聴きながら男3人ビーチで何も考えずボケーっと出来たことが最高の一時でした。
やっぱ海はいいですね。
ちなみに試合は木曜日の夜7時(中部時間)からFOXにて放送です。うちのエースQB、Byron Leftwich を始め有名選手の近くをベッタリ尾行作戦を実行しテレビに映ろうと思います。
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これまで2試合のプレシーズンマッチを終えましたが、日に日に選手の数が減ってきています。
午前中の練習でハッスルしてた選手が、午後練で姿を消していたり。すでにロッカールームは空っぽ。
今日も朝一の筋トレのため手首のテーピングを巻いてあげた選手が午後にはカット(首)されました。
今日始めてまともに話して、僕の近くの大学に通っていた選手で話が盛り上がったってとこだったのに。サヨナラも言うことなく去っていきました。
今日も練習後に"Individual Meeting"(=個人面接)みたいなものがあり、後が無い選手達がコーチ陣に呼ばれ長々と話をしていました。中には「えっ?あいつが!?」みたいなあっと驚く選手達もリストに上がっていました。それが大学時代のスーパースターだったり、かつてのドラフト1位だったり、そんなのはもはや関係ありません。今どれだけチームにとって必要にされているかということ。
今週の試合後にはおよそ30人が一気にカットされると聞いています。
そのカットされるであろう選手達が載っているリストがすでにインターネット上に載っているということも恐ろしい事実です。
そして同じチームでも選手以外にも次々と事務所なので働く人材もカットされているようです。内容はよく分かりませんが、5年ほど働いている人事部の女性が今日突然首を通告されたり、イベント管理のスタッフも首になったりと、このプレシーズン中の出来など総合して結果が出せない人たちはどんどん切られてしまうようです。
トレーナー陣はまだ無事です。去年は2人ほど首になったということも聞きました。
言われたことを言われたとおりにやっていれば大丈夫。あと6日だけですがもう一度気を引き締めて頑張りたいと思います。
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今日は試合翌日なのでトリートメントのみ。昨日の試合だけで5人の選手が捻挫をしました。先週の試合では3人。これほど足首の怪我が発生することは僕らアスレチック・トレーナーにも責任があるのだと思います。普段からセラバンドなどを使って足首を中心とした下半身強化のトレーニングを取り入れるべきなのではと思います。特にルーキーはまだプロの強度にしがみついている感じもしているので。
そういえばこのインターン中で発見した物を紹介します。
アンモニア・インヘイラー(アンモニア吸入剤)というもの。
小学校の理科の時間に「鼻を刺すような刺激臭」「手を扇いで臭いをかぐ」などのフレーズで知られているあのアンモニアです。
このアンモニアがなぜトレーニングルームにあるかというと、これは選手の愛用品だからです。
このカプセルを袋の中で半分に割ると一気にピンク色の液体が袋に染み込み、その染み込んだ刺激臭を鼻の辺りに扇ぐようにして嗅ぐと、一気に目が覚め集中力を促進させるという目的で使われています。
試合前日はこれを欲しがる選手が大勢いるので最低でも20カプセルは自分のポケットに忍び込ませています。
この刺激臭を伝えられないのは残念なほど、これはすさまじい臭いです。僕もキャンプ中は朝が早く目を覚ましたい時はこれをよく使っていました。
このアンモニアに昨日僕はやられました。試合中このアンモニアをある選手が僕の鼻の穴に突っ込みはじめ、それほ5秒ほど押さえ込むのです。その刺激はすごいもので、ワサビを鼻から吸うとこんな感じなのかなとも思いました。それが起きたのが第2クォーターの中盤で、ハーフタイムショーの終了後くらいにようやく涙が止まったほど。ある選手は僕が突然ホームシックになったのか、それともあと1週間で皆と別れるから泣いていたなどと疑いはじめる選手もいました。
このときアンモニアは手を扇ぐようにして嗅ぐものなのだと再認識しました。
その苦痛に耐えたということでその選手から今日3ダースのドーナツを頂ました。
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先週の遠征の時もそうでしたが、ほとんどの選手が試合時の自分だけの儀式のようなものを持っているようです。まあげんかつぎですね。
そのようなげんかつぎのある選手には僕らインターンには一切触らせてもらません。やはりその選手特有の力加減でのストレッチだったり好みのテーピングのきつさだったり。だから試合前は正直楽です。
フィールドに行って試合の用意をするといっても、NFLからサイドライン準備係が毎試合派遣されてくるので僕らは試合が始まるまで暇しています。
ちなみに大学では用意から片づけまで全て生徒の手です。辛いです。
今日も試合中たくさんの怪我人が続出。ドラフト1位のレジーは重度の捻挫を負ってしまったためちょっとディフェンス人が結構ショックを隠しきれてませんでした。ラインマンの1人もMCLを痛めてしまったし。。いくらフットボールとは言っても、こんなに毎試合怪我人って出ちゃうもんもんなのかな??
これで明日のトリートメントは忙しくなることでしょう。
ちなみに試合勝ちました。この前のマイアミの時より歓声が凄くてびっくりした。やっぱ本拠地はいいな。
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明日は同じフロリダ州のタンパにある Tampa Bay Buccaneers との始めてのホームゲームが行われます。Bucks は2003年のスーパーボウルチャンピオン。その時ちょうど試合開催地のカルフォルニア州のサンディエゴに居た僕にとってはちょっと馴染みのあるチームでもあります。
そのBucksで僕と同じようにサマーインターンをされている2人の日本人の方に先ほどお会いしてきました。
先週のマイアミに続いて同じ日本人でインターンをされている方はどのチームを見てもそれほど珍しいことではありません。いまやほぼ全チームといっていいくらい日本人インターンがいるんじゃないでしょうか??
こうやって同じポジションで働く人と出会いお話が出来ると非常にいい刺激になります。他のチームは全く違ったプログラムがあって仕事内容も違ったり。いい情報交換も出来たと思います。
明日はお互い同じ球場のサイドラインに立つわけですが、試合前にでも時間があればまた話がしたいものです。
さて明日は試合が夜の7時半なのに集合が朝の6時です。意味が分かりません。
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今日は予定では午前中の練習でおしまいだったのに、ヘッドコーチの一言でその後にトリートメントが5時から入ったし。そのために僕らトレーナーは1日中監禁でした。トレーニングルームにいれば勉強できるんだけれど、さすがに今日は肉体・精神的にくたばっていたので予定通り帰りたかった。。。
でも僕らはまだましなほう。練習や試合のデータを収集するため働いているビデオ係のインターンの人たちは分単位で予定が変わるよう。コーチから急に夜中電話があり「○○年の対●●との試合前の週のディフェンシブラインだけの練習を明日の朝までに編集してくれ」などと無理やりな注文をしょっちゅう来るようです。なので最低1人は夜中も常に働いているようです。
チーム人事部のインターンだって一緒。激しい時は毎日にのように選手のトレードが行われるNFL。一日中デスクの前でコンピューターと睨めっこをしてあらゆるチームや大学に電話をかけているそうです。他にも各選手のエージェントとの契約更新の話だとかも。。。
こうやってトレーナー以外のインターンとも普段食事などをしているので、いろいろな情報が入ってきます。
どの部署にも共通していえること、それは「予算は気にせず、チームに貢献するのであればいくらでも使え」ということでしょう。
こんな贅沢な世界を見れるのもこのインターンの魅力でしょう。
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最後の練習は午後1時からの猛暑の中での練習。僕も今日はいつも以上に気合を入れて頑張ってきました。1名目眩を訴える選手が出ただけで熱中症などの症状は出ずに済みました。
しかし1人怪我人が出没。アキレス腱断裂です。
メンバー登録を控えたこのキャンプ中、思いがけない大怪我に本人も涙していました。(実際痛みで泣いていたのも確かなんだろうけど。。)
それにしてもアキレス腱断裂を馬路かで見たのは初めて。話には聞いていましたが、断裂の瞬間ものすごい音がなりました。冗談ではなく本当に近くにあった大きな板がコンクリートに倒れたような「バチン」という鋭い音が聞こえました。
音も凄かったけど患部にも驚きました。アキレス腱が無くなってスネの位置と足の指の位置が一直線になってかかとがブランブランになった状態。
自分のアキレス腱を触ってみれば分かると思うけれど、この腱は常にゴムをピンと張った状態のようなもの。そのようなものが切れてしまえばそれほどの音もなるわけです。
ちなみに毎日僕は同じように昨シーズンの頭にアキレス腱を断裂した選手のマッサージを担当していますが、その手術後の傷跡と異様な組織形成を見るとよく人の体はこれだけの回復能力を秘めた生き物だとも感じます。
練習後足首を完全に固定されて車椅子に座っていたその選手を発見。
「いやーまいったぜ。切れちゃうとはな。。タカシ(昨日のルーキーショーより)はあと2週間頑張れよ。俺のすげープレーを見せれなくて残念だよ。」とニコニコしながらも目元が潤んでいました。
怪我は本当に魔物です。
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本当は今日が2部錬の最終日だったはずなのに、なぜか午前の部の練習がキャンセル。ミーティーングとか言いながら、映画鑑賞してました。ただこのときルーキー達は別の部屋に閉じ込められてどうやら午後に行われた「一発芸」の準備をさせられていたようです。
練習がキャンセルになったので僕らも衣装作りや振り付け合わせなどに時間を費やすことが出来ました。
実は昨日なんだかんだで2時半まで皆で徹夜してネタを作っていました。
結局80年代前半のアメリカコメディー映画の"Revenge of the nerds"という映画をパロディすることに決まりました。ちょうどその登場人物の中の1人に「タカシ」というインディアンがいた事から僕は即その役に決まり。
実際映画の中で披露されたダンスを皆でやろうと決めました。
で、開始10分前全ての衣装がそろい写真撮影。
もうチームの中で僕らのネタが噂になっていたことから、僕らは一番最後に発表。前にネタを披露したルーキーたちの中にはあまりのスベリようにペットボトルを投げられたりしていました。もうみんな緊張からか顔が引きつってたし。「先週の試合よりも緊張した」という選手も中にはいました。
昨日テレビ中継があるといいましたが、それはまったくのハッタリでした。それでも150人近くの人が集まり、僕らの発表の後にはスタンディングオーベーションまで起きたほど。気持ちよかったです。
シーズン開始に合わせてこのルーキーショーのDVDを発売するような噂も流れ始めました。
断髪式に続きまた新たな思い出が作れました。
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その最終日である明日に、なんとしてもやらなければならないことが発覚しました。
日本もアメリカも変わらないなと思うことなんだけれど、体育会ならではの儀式である、「一発芸」のようなものがルーキーのために開かれます。
ついこの前髪の毛を刈り上げて終わりだと思っていたルーキー達はこれを聞いてかなり顔が引きつっていました。
そんな話を聞いていた僕らインターン生もなぜか巻き沿いにくらてしまい、僕らも明日パフォーマンスをしなければならない事になりました。
"Rokie Show" と呼ばれるこの儀式、今までは選手だけのものだったらしいですが、今回僕らトレーナーが参加するのはチームの歴史で始めてのことだそうです。そんな経験が出来て僕はついているのか、それともついていないのか。。
会場には選手全員、コーチ陣、チーム関係者、報道陣が出席して、ローカルですがテレビ放送されるようです。
この知らせを聞いたのは夜の練習中。今から仲間と一緒に衣装を揃えてきます。今夜は眠れないでしょう。
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昨日負けたのにもかかわらず、いいプレーをした選手は非常に機嫌が良く、僕らインターン生に100ドル札を渡し朝食をご馳走してくれました。ぶれっくふぁーすとで100ドルも使うのなんてこれが人生で最初で最後でしょう。20ドルで十分です。
昨日の試合で2人の選手が足首を捻挫しました。幸いなことに大事には至りませんでしたが、怪我で出遅れるのはこの時期選手には非常に辛いものです。
なぜならプレシーズンマッチ中には選手が削られていきます。昨日の試合1試合でもすでに何人かカット(首)にされるであろう選手のリストが噂ですが流れてきています。
生き残りを賭けた選手達の選手生命を僕らはサポートする立場にいるので、これからも気が抜けません。
そんな僕らがこのチームで怪我予防・治療としてよく使うものがこれ。
「グラストン」というステンレススチール製のとても重みのあるディープティッシューマッサージ用具。その素材と重量性を生かし、手では届かない患部を刺激するというもの。
マッサージやツボを刺激する治療が目立つここのトレーニングルーム。ヘッドトレーナーが理学療法士ということもあって、これらの深部組織の治療法を用いています。
そんなこともあって僕らインターン生もこのグラストンなどを使って実際自分たちの手で選手の体に触れる機会が増えてきています。
僕の通う大学ではそれほどマッサージは利用されていませんが、ここでもっと経験を積んで今後に生かしたいとも思っています。
マッサージを受けている選手は自然とウトウトしてきます。
今日マッサージした選手はそのまま眠りに落ち結局お昼の休憩時間まで寝ていました。
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僕にとってはNFLの試合でサイドラインに立つのはこれが始めて。国歌が流れた後の満員の観衆からの声援に鳥肌が立ちました。自分の声がかき消されて聞こえないくらいすごかった。プロの選手と一緒にそんな雰囲気を味わえたことに感動しました。
試合内容はニュースでチェックできることなので、遠征の裏話を紹介したいと思います。
試合前日は軽めの練習。食事を済ませ、スーツに着替えてまずは空港へ。この時僕らトレーナー陣たちももちろん正装。真夏なのにスーツのジャケットを着ることが決められています。何度も言うようですがあくまでもプロフェッショナルということです。
ルーキーと僕らスタッフ陣はスタジアムから空港まではバス。その他の選手達は空港集合となります。
写真は倉庫に次々と停められていく選手達の高級車。ここで軽くセキュリティーチェックを受けそのままチャーター便に向かいます。
飛行機の中はゆったりで、僕らインターンでさえ1人につき2人分のスペースが与えられます。
添乗員が常に通路を巡回しているので欲しいものをいつでももらうことができます。
ちゃっかしナプキンまでチームのロゴ入りでした。
マイアミに着くとすぐにホテルまで向かうためのバスが飛行機の横で御出迎え。
パトカーが各バスの前後に着き、町の交通を一時的にシャットアウトし僕らをホテルまで先導。道を歩いている人が手を振っているのを見ててちょっと偉くなった気分さえ感じました。
ホテルに着くと僕らトレーナ陣はすぐにトリートメントの部屋を確保しセットアップ。その夜に治療が必要な選手達に夜の予定などを聞いて彼らの希望する時間にアイスを持っていったりマッサージなどのサービスを提供します。
僕の仕事は夜8時頃に終了したので、相手のマイアミ・ドルフィンズにて現在シーズンインターンをされている日本人の方とお会いすることができました。1年間チームと帯同するその大変さが話を聞いてて痛感しました。もし自分がその立場になるとしたらできるのだろうか?そんなことを考えるとお話が出来て凄く良かったと思います。
試合当日は午後一でトレーナー陣はスタジアムへ向かいロッカールームとトレーニングルームのセットアップ。テーピングや応急処置に関してはスタッフの3人が全てやるので僕らはフィールドのセットアップだけだったので比較的ゆったりと出来た気がします。
ここドルフィンスタジアムはMLBのフロリダ・マーリンズも兼用している球場。そのため内野の土が所々にあるためちょっとフットボールでは珍しいフィールド。ドルフィンズはNFLで5本の指に入る裕福な球団のため、スタジアムは素晴らしかったと思います。
試合は負けてしまいましたが、ルーキー達はプレーできたことでようやくこわばってた顔が笑顔に変わったと思います。僕自身も次からもっと頑張れると思うし、改善しなければならないことも学べたし、とてもいい経験が出来ました。
でも、正直疲れた。。
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外は暑くて脱水症状になりかける選手が山ほど出るし、その猛暑のせいで選手たちはグランド上でのイライラがピークに達し怒鳴られるし、僕自身も五厘にしてしまったせいで頭が暑くてしかたないし。
忙しくなりやることが増えて疲れるけれど、むしろいろんな怪我人が出てくれれば出るほどいろんな怪我が見れるし、上司たちは積極的に僕らインターン生に選手を触らせてくれるし。とにかく学ぶことがいっぱいで満足しています。
しつこいようですが先日ルーキー達と共に行った断髪式の翌日、カメラマンの人が僕らの無様なヘアスタイルを無断で激写し、それをチームのオフィッシャルサイトに載せるという事件が発覚。
以下がそれらの写真です。
Yutaka -ATS- Southern Mississippi
Jason -ATC- Florida International
John Broussard -WR- San Jose State
Justin Durant -LB- Hampton
Chad Nkang -LB- Elon
Derek Landri -DT- Notre Dame
この恥ずかしさをバネに頑張れ!
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2つのトリートメントの間に今週末の遠征に必要な用具を整理したりしました。昨日のミーティングで言われたとおり、一人一人がしっかり目的を持って今日は行動できたので仕事もスムーズに行えました。
午後のトリートメントが終わった後、上司から「残りの髪の毛をそぎ落として欲しいとコーチから言われた」と告げられました。
どうやら昨日の練習中、選手・コーチ陣が僕らの頭にばかり目が行ってしまい集中力が保てなかったというのが原因だようです。それに今週末は遠征もあるので、さすがにこんな頭でスーツ姿でチャーター便に乗って敵地には足を踏み込めないということもあります。
なので今さっき残りの髪をそぎ落としてもらいました。たった2日間だけでしたがこの事は一生忘れないでしょう。
そして実に6年ぶりの五厘刈り。全てが頭に引っかかってしまう感覚、久しぶりです。ちょうど天気も暑いことだしちょうどいいでしょう。
午後のトリートメント中に今年ドラフト1位でフロリダ大学から入団した選手のマッサージをするチャンスを貰いました。
レジー・ネルソン (Reggie Nelson) という選手で、体はそこまで大きくはありませんが、全身しなやかな体で、今までマッサージした選手の中で一番筋肉が”柔らかい”感じがしました。すごい弾力性があり筋肉がグミみたいな感触。
セーフティーとして活躍した彼には昨シーズンうちの大学のフットボール部が完璧に抑えられてしまいました。そんな話もしたり、フロリダ大学のフットボール部の話をきいたり、彼自身が取り組んでいる特別なトレーニング方法だったり、メンタルトレーニングだったり、いろんな話ができて非常に勉強になりました。
プロとして始めてのシーズンでさすがに体が参ってきている様子。そのせいでメディアやファン達が最近うっとうしくなっているようです。でもプロとしてそこは抑えなければならないということを彼自身自覚しているようです。
彼には頑張って一流選手になって欲しいです。
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